ベースでアドリブソロを弾く

ベース演奏におけるアドリブソロの重要性

Master MusicのHirotoです。

ベースを始めたばかりの方にとって、ベースのアドリブは未知の領域かもしれません。では、ベースのアドリブとは具体的に何でしょうか?そして、なぜそれが必要なのでしょうか?これらの疑問に答えるために、アドリブソロ演奏の重要性について考えてみましょう。

実はベースのアドリブができるようにすることはとても大切です。

例えば、あなたが知人のバンドでベーシストとして参加する際、コード譜を見ながら弾くベースラインは、即興で作ることが多いです。

また、ジャズやファンクのセッションでは、ソロパートでベースを担当することもあります。

そして、バンドのメンバーとして新曲を制作する際にも、ベースラインを即興で創る必要が生じることでしょう。さらに、ライブパフォーマンスでは、毎回異なるベースラインを演奏することが求められることもあります。

数分続く長いベースソロを弾くシチュエーションは決して多くはありませんが、アドリブの練習は伴奏でのベースライン構築にも役立ちます。そのため、時間をかけて練習する価値があります。

ここではベースのアドリブ力を向上させる3つの練習方法をお伝えします。

スケール練習

基本中の基本はスケール練習です。ベースに限らず音階を奏でる楽器であれば必須の練習です。

しかしスケールを練習する際にとても大切なことを心に留める必要があります。それは、『スケールを弾けるとかっこいいソロが弾けるようになる』というのは幻想だということ。

スケールというのはツールです。良い筆を持っていることと、良い絵がかけることは別のことです。

スケールの練習というのは、あなたが望むタイミングで望む音を鳴らすという練習であり、音楽的に適切な音階を理解するということです。適切な音階を理解していれば、敢えて音階から外れた音を使うことができるのです。

特に初級のうちは無限にあるように感じるスケールの種類ですが、まずはダイアトニックスケールとマイナーペンタトニックスケールを全てのキーで弾けるようになるのを目的にするとよいでしょう。

運指も1種類ではなく、1つの弦に2つの音、3つの音、4つの音を使った練習。1本の弦でだけで弾くなど、さまざまな制約を設けて練習することが効果的です。

トライアドアルペジオの練習

スケール練習は音の横のつながりを深く理解するのに適しています。それに対してコードアルペジオは音の縦のつながりをより深く理解できます。英語圏では音の横のつながりのことをライナー、縦のつながりをヴァーティカルと表現して明確に分けて練習します。

基本的なコードはトライアドで、日本語では三和音のことです。まずはメジャー、マイナー、ディミニッシュの3種類のトライアドのアルペジオを徹底的に練習するのが良いです。

これらが自由に演奏できればテンションサウンドも自由に演奏できるということです。

なぜならば、Fのコード上でGのトライアドアルペジオを弾けば、それは9th、#11th、13thということですよね?メジャートライアドを理解するだけでFのアヴェイラブルテンションを演奏することができるわけです。

もしこの辺りのことを詳しく知りたい場合は、是非弊社のSeiji先生の無料レッスンにいらしてください。詳細の説明はもちろん、練習方法まで優しく説明してくださります。

コピー

コピーというのは生きた音楽、奏者の情熱や考え方を自分の引き出しにしまうということです。この引き出しにコピーした音楽が多ければ、より多くの音楽ジャンルで演奏することができるようになるし、アドリブのアイデアも比例して増えていくことでしょう。

スケール練習とトライアドアルペジオの練習を続けていけば、徐々にベースの指板の音が分かってきます。そうなると、それら練習をする以前より何倍も深くコピーした音楽を理解できるようになっているはずです。

また、コードに対する使用音の度数を理解することで暗記するのも簡単になるし、スケールを理解することで適切な運指を瞬時に見つけることも苦も無くできるようになっているでしょう。

最初は市販の楽譜で構いません。まずはあなたのお気に入りのアーティストの演奏をコピーしてみましょう。音の立ち上がり、アタック部分だけでなく、音の減衰部分、切り方まで何度も聴いて真似してみましょう。

どれだけ多くの曲をコピーするかということも大切ですが、どれだけ深く1曲から学ぶかということも同じくらい大切です。特に最初の10曲くらいのコピーは、ご自身で納得するまで時間をかけてコピーしてみましょう。

まとめ

世間には明らかに間違っているのに広まっている情報があります。

例えば・・・

「スケールを練習すると面白いソロが弾けなくなる」

「メトロノームを使うと人間らしい演奏ができなくなる」

「コピーをするとオリジナリティがなくなる」等。

私自身も、このようなことを広めている人に会ったことがあります。

当然スケールの練習だけをしても面白いソロは弾けないし、メトロノームに合わせるだけでビートを理解していなければ生きたグルーブは出せないし、コピーした曲だけを弾いていればオリジナリティは出せないでしょう。

しかしそれらの練習は上達のために欠かせないということに疑いの余地はありません。

物事には本質があります。

しっかりとした音楽表現を身につけるには一見遠回りな練習が必要になることもあります。これらを理解せずに楽な方法や本質的でない言葉に踊らされていると、たった1曲の演奏でさえ満足にできないということになります。

あなたはたった1曲でも聴く人に感動を呼び起こす演奏ができますか?

もし不安な場合は、こちらから弊社のSeiji先生の無料体験レッスンを是非受講してみてください。

たった1度のレッスンでベースに関するご質問が全てクリアになるはずです。

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